まえがき

技術者が自分の知識をアウトプットする場としては、ブログや技術系の記事投稿サイトなどが定番でしょう。また、技術コミュニティの勉強会で発表するのもよい方法です。

しかしこの本では、それらとはまた別の方法、「技術書を書く」という方法を紹介します。つまり、この本のような本を、あなたが書くという方法です。

本になるほどの分量は書けないよ、と思われるかもしれませんが、そんなに分厚い本じゃなくてもいいのです。書いてもそんなに売れないよ、と思われるかもしれませんが、コピー本なら1冊単位で手軽かつ安価に作ることができます。

そもそもどうやって本を書いたらいいかわからない?

大丈夫、そんな人のためのRe:VIEW*1です。Re:VIEWを使うことで、組版の知識がなくても簡単に本を作ることができます。

[*1] https://github.com/kmuto/review

本書ではRe:VIEWを使った本の書き方、実際の執筆で使用したツールや設定、印刷の工程などを解説します。この本を読めば、この本が作れるようになるはずです。*2

[*2] メタ本、あるいはセルフブートストラップ本といえるかもしれません。

本書は無料で公開されています。GitHubリポジトリ*3から、電子版のPDFやepubを取得することができます。

[*3] https://github.com/kokuyouwind/review-review

なお、Re:VIEWの製作に本書の著者は一切関わっていません。非公式の解説本ではありますが、同人誌が刷り上がったときの喜びを分かち合える人が増えれば、という気持ちでこのような本を書いています。

そういったわけで間違いなどもあるかもしれませんが、笑って見逃して、ついでに修正PRをいただけるとうれしいです。